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なんで注目されてる?QR決済
QR決済の普及に向けて国家ぐるみで推進が行われています。
QR決済では自分のスマホが財布代わりとなります。
専用アプリを介して、
店舗のレジのディスプレイに表示されるQRコードをカメラで読み取る
もしくは
自分の支払い用QRコードをレジのスキャナで読み取らせる
ことで支払いができます。
国が推進しようとしている背景にはさまざまな要因があります。
インバウンド需要
インバウンド需要もその要因のひとつですね。
特に中華圏ではメジャーなQR決済なので、オリンピックに向けてますます増えていきそうな訪日観光客のお財布の紐を少しでも緩めたいってのは理にかなってます。
中華圏のQR決済はもはやスタンダードとなっていますが、背景として、かなり精巧な偽札が横行してしまったこともあります。
ほとんどの店で偽札チェッカーも置かれるほどそれはもう横行してしまったようです。
少額決済でも偽札は大きなリスクがあり、例えば500円の買い物を偽札10,000円で買われてしまった場合、
現金9,500円のお釣り&500円分の商品代が損失 となってしまいます。
こういった背景から普通のショッピングセンターから町の出店まで恐ろしいスピードで普及しました。
日本では印刷技術の高さなどから偽札の心配はないこともあり、現金主義が根強いのかもしれないですね。
業務効率化
また、人手不足が深刻化される昨今ですので、こういったFintechで業務効率化を図ろうという狙いもあります。Amazonなんかの無人店舗も話題になってますね。
例えばレジ締め作業は1日数十分の作業ですが、
日々の作業なので積もり積もれば大きな削減になります。
セキュリティ・犯罪対策
現金は盗られたらそれで終わりですが、スマホを使った決済の場合には、スマホがお財布代わりになっており、スマホのセキュリティロックが解けない限り支払いすることはできないので、セキュリティ的にも安心な支払い方法です。
現金が世の中からなくなるので、強盗もいなくなるかもしれません
(その分新しい犯罪も出てくるかもしれませんが。。)
脱税対策
データとして売買記録が残るため、脱税やマネーロンダリングの抑制にもなります。
・無人化・省力化による人手不足対策
・脱税などの不透明なお金の防止
・紙幣・硬貨の製造コストの削減
普及への課題は・・・
既にQR決済以外の決済インフラは整いつつある
クレジットカードはもちろんFelicaを使ったSuicaやPASMO、iD、クイックペイなど…
ぶっちゃけもうキャッシュレス決済インフラとしては十分すぎるくらい浸透しています。
各決済可能な加盟店数ですが
★「iD」が使える場所は日々拡大中★
全国87.1万台以上!(2018年9月現在)
いつものドラッグストアやレストラン、タクシーのお支払いまで、ますます広がってます♪
「iD」ロゴのある店舗で「iDで支払います」と伝え、「タントン♪」という音が鳴るまで読取り機にかざしたままにしてください! pic.twitter.com/sorw0Vll6v— 電子マネー「iD」 (@id_credit) 2018年10月26日
https://www.jreast.co.jp/youran/pdf/2017-2018/jre_youran_group_p67-72.pdf
ここに来てわざわざQR決済を整備しなくてもいいのでは?という思いも…。
既存の支払い方法のが楽では?
でかざしてピッ で決済完了ってもう十分支払い方法として洗練されている気がします。秒数にして5秒くらい。
QR決済の方は、スマホを開いて、アプリを開いて、QRコードorカメラを起動して・・・ってやらないといけないので、かえって手間な気がします。
種類が多すぎてかえって使いづらくなるのでは…
Origami、LINEPAY、楽天PAY、PAYPAY、Pring などなど…QR決済が可能なアプリはどんどん増えてきてます。
また、既存の決済方法と合わせるとコンビニなどでは大変な数の支払い方法になってきます。店員側のオペレーションが非常にややこしくなりそうです…。
恐らく各決済用端末も別々になるでしょうし、同じQRでも「この店では○○の決済が使えるけど△△は使えない」ということになると「それならもう現金でいいや…」とめんどくさくなっちゃいますよねw
店舗・ユーザ側双方にメリットがないと普及しない
QRを使った決済を行った事業者に対して、税優遇も行っていく方針のようです。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3437426020082018MM8000/?n_cid=SNSTW001
普及には店舗側・ユーザ側双方にメリットがあることが重要です。
支払いがスピーディに行えることやアプリ連携など多くのメリットはありますが、
長年使ってきた現金という支払いのスタイルを変えることに抵抗があるという人は多いと思います。
とはいえ、一度使ってみれば、簡単だと気づく人も多いはず。
国の施策が利用のきっかけとなって普及の後押しとなるといいですね。