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ステーブルコインとは?仕組み・種類・リスクを3分でわかりやすく解説
仮想通貨は価格が激しく動く──そう思っていませんか?
実は、そんな“値動きの激しさ”を解決するために生まれたのが「ステーブルコイン(Stablecoin)」です。
この記事では、ステーブルコインの仕組み・代表例・注意点を、
初心者にもわかるように整理していきます。
💡 ステーブルコインとは?
ステーブルコインとは、価格が安定するよう設計された暗号資産のこと。
「ステーブル(Stable)」=安定した、「コイン(Coin)」=通貨の意味です。
通常の仮想通貨(ビットコインなど)は値動きが大きいですが、
ステーブルコインは1コイン=1ドル(または1円など)に連動するよう作られています。
つまり、デジタル上で動く“安定したお金”です。
🔧 ステーブルコインの仕組み
価格を安定させるために、ステーブルコインにはいくつかの仕組みがあります。
| 種類 | 仕組み | 代表例 |
|---|---|---|
| ① 法定通貨担保型 | 発行した分だけ米ドルや円などを銀行口座に保管 | USDT(Tether)/USDC(USD Coin) |
| ② 暗号資産担保型 | ビットコインやイーサリアムなどを担保に発行 | DAI(MakerDAO) |
| ③ アルゴリズム型 | 需要と供給を自動で調整して価格を維持 | かつてのUST(TerraUSD)など |
最も安定しているのは「法定通貨担保型」。
米ドルと1:1で裏付けられているため、信頼性が高いとされています。
💵 代表的なステーブルコイン
- USDT(Tether):最も取引量が多い。発行会社はTether社。
- USDC(USD Coin):米Circle社とCoinbaseが運営。透明性の高い監査体制。
- DAI:スマートコントラクトによって管理される“分散型ステーブルコイン”。
- JPYC:日本円に連動したステーブルコイン。国内でも利用が進む。
🚀 ステーブルコインのメリット
- 価格が安定している:ボラティリティ(値動き)が少ない
- 送金が速く安い:銀行を介さず、世界中に数分で送金可能
- DeFi(分散型金融)で活用できる:利息運用・融資などに利用
- ドルの代替として使える:国際取引・NFT決済・仮想通貨トレードで便利
⚠️ 注意点・リスクもある
「安定している」とはいえ、完全に安全ではありません。
- 裏付け資産の透明性リスク:本当に全額ドルが保管されているかは発行会社次第
- 規制リスク:各国の金融当局が監視を強めており、規制変更の可能性あり
- アルゴリズム型の破綻例:2022年の「TerraUSD(UST)」崩壊で多くの投資家が損失
したがって、ステーブルコインを利用する際は、
「どのタイプか」「誰が発行しているか」を確認することが大切です。
📈 世界と日本での動き
2024年以降、アメリカ・日本をはじめ世界各国で
「法定通貨連動型ステーブルコインの規制」が整備されつつあります。
日本では2023年に改正資金決済法が施行され、
「電子決済手段」としてステーブルコインの発行が認められました。
三菱UFJ信託銀行のProgmat Coinなど、銀行発のコインも登場しています。
💬 SNSでの声
- 「仮想通貨で稼ぐより、ステーブルコインで資金を動かす時代」
- 「DeFi運用はまずUSDCやDAIを理解すべき」
- 「日本円ステーブルコインがもっと広がれば、送金革命が起きる」
💡 まとめ:“仮想通貨の中の現金”がステーブルコイン
ステーブルコインは、仮想通貨の世界における「安定したお金」です。
送金・投資・決済・金融のあらゆる分野で基盤的役割を担っています。
今後はドルだけでなく、円やユーロなど各国通貨連動型も増える見込み。
つまり、ステーブルコインは「次世代の国際決済インフラ」になる可能性があります。
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出典・参考:
金融庁:ステーブルコインに関する制度整備
Circle公式サイト(USDC)
三菱UFJ信託銀行 Progmat Coin
MakerDAO(DAI)公式
