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ビジネスでよく使う慣用句|会議・商談・メールで役立つ表現集
ビジネスの現場では、言葉選びひとつで相手に与える印象が大きく変わります。
中でも慣用句は、短い言葉で複雑なニュアンスを伝えられる便利な表現。
今回は「ビジネスでよく使う慣用句」をシーン別に紹介します。
会議、商談、メール、プレゼンなど、すぐに使える例文つきです。
1. 会議でよく使う慣用句
- 一石二鳥(いっせきにちょう)…一つの行動で二つの成果を得る
例:「新システム導入でコスト削減と効率化、まさに一石二鳥です」 - 水掛け論(みずかけろん)…平行線で結論が出ない議論
例:「このままでは水掛け論になるので結論を出しましょう」 - 異口同音(いくどうおん)…多くの人が口をそろえて同じことを言う
例:「異口同音に賛成の意見が出ました」 - 青写真(あおじゃしん)…将来の計画や設計図
例:「今後の事業の青写真を示します」 - 建設的(けんせつてき)な議論…前向きで解決につながる議論
例:「もっと建設的な議論にしましょう」
2. 商談・交渉でよく使う慣用句
- 腹を割る…本音を語る
例:「腹を割ってご相談できればと思います」 - 足並みをそろえる…行動や考えを一致させる
例:「他部署とも足並みをそろえる必要があります」 - 折り合いをつける…妥協して合意する
例:「価格については折り合いをつけましょう」 - 三顧の礼(さんこのれい)…誠意をもって何度もお願いすること
例:「御社には三顧の礼でお願いしたいと考えています」 - 丸投げする…仕事をすべて任せる
例:「この件は完全に丸投げされて困っています」
3. プレゼンでよく使う慣用句
- 背水の陣(はいすいのじん)…退路を断ち全力で挑む
例:「背水の陣で臨む覚悟です」 - 急がば回れ…近道より堅実な方法を選ぶ
例:「急がば回れで、基盤整備を優先します」 - 百聞は一見にしかず…実際に見ることが一番の理解につながる
例:「百聞は一見にしかず、デモをご覧ください」 - 鬼が出るか蛇が出るか…結果が予測できない
例:「新市場への参入は鬼が出るか蛇が出るかです」 - 先手を打つ…相手より先に行動する
例:「競合より先手を打つ戦略を考えています」
4. プロジェクト管理でよく使う慣用句
- 石橋を叩いて渡る…慎重に確認して行動する
例:「石橋を叩いて渡るようにリスク管理を徹底します」 - 二兎を追う者は一兎をも得ず…欲張ると失敗する
例:「二兎を追う者は一兎をも得ず、ターゲットを絞りましょう」 - 雨降って地固まる…トラブル後にかえって関係が強まる
例:「議論でぶつかったが、雨降って地固まる結果になった」 - 七転び八起き…失敗しても立ち直る
例:「七転び八起きの精神で挑戦します」 - 千載一遇(せんざいいちぐう)…めったにない好機
例:「これは千載一遇のチャンスです」
5. チームワークでよく使う慣用句
- 以心伝心…言葉にしなくても気持ちが通じる
例:「チームの以心伝心で成功しました」 - 車の両輪…どちらも欠かせない要素
例:「営業と開発は車の両輪です」 - 三人寄れば文殊の知恵…複数人で考えると良い案が出る
例:「三人寄れば文殊の知恵、チームで検討しましょう」 - 縁の下の力持ち…目立たないが重要な貢献をする人
例:「彼は縁の下の力持ちです」 - 二人三脚…協力して一緒に進める
例:「二人三脚でこのプロジェクトを成功させましょう」
6. 成功と失敗に関する慣用句
- 棚からぼた餅…思いがけない幸運
例:「この契約は棚からぼた餅でした」 - 泣きっ面に蜂…不幸が重なること
例:「失注に加えて機械故障、泣きっ面に蜂です」 - 怪我の功名…失敗が思わぬ成果につながる
例:「資料の誤送がきっかけで契約につながったのは怪我の功名です」 - 転ばぬ先の杖…あらかじめ備えること
例:「転ばぬ先の杖としてマニュアルを整備しました」 - 背に腹は代えられぬ…大事なものを守るために他を犠牲にする
例:「背に腹は代えられぬ、追加投資を決断します」
7. 時間や進捗に関する慣用句
- 光陰矢の如し…時間はあっという間に過ぎる
例:「光陰矢の如し、すぐに年度末です」 - 朝令暮改…方針がすぐに変わること
例:「朝令暮改は現場に混乱を招きます」 - 待てば海路の日和あり…辛抱すれば好機が訪れる
例:「待てば海路の日和あり、焦らず準備しましょう」 - 時は金なり…時間は貴重な資源
例:「時は金なり、効率的に進めましょう」 - 一刻千金(いっこくせんきん)…非常に貴重な時間
例:「一刻千金のチャンスを逃さないでください」
8. 顧客対応でよく使う慣用句
- 二度手間…同じ作業を繰り返すこと
例:「二度手間を防ぐ仕組みが必要です」 - 先義後利(せんぎこうり)…利益より信頼を優先する
例:「先義後利を貫いて顧客と信頼を築きます」 - 弱肉強食…競争社会の厳しさ
例:「弱肉強食の業界を勝ち抜く」 - 三方よし…売り手よし、買い手よし、世間よし
例:「三方よしの精神で事業を進めます」
9. 決断や行動に関する慣用句
- 背水の陣…退路を断って挑む
例:「背水の陣で臨む覚悟です」 - 断腸の思い…非常に辛い決断
例:「断腸の思いで撤退を決めました」 - 清水の舞台から飛び降りる…大きな覚悟で行動する
例:「清水の舞台から飛び降りる思いで投資しました」 - 起死回生…絶望的な状況から立ち直る
例:「起死回生の逆転策を講じます」 - 勇往邁進(ゆうおうまいしん)…勇気をもって進む
例:「勇往邁進の姿勢で取り組みます」
まとめ
慣用句は短い言葉で相手に強い印象を与える便利なツールです。
今回紹介した50の表現は、会議・商談・メール・プレゼンなどビジネスの現場で特によく使われるものばかり。
ただし、誤用されやすい慣用句もあるため、意味を正しく理解して活用することが大切です。
適切に使いこなせば、あなたの言葉はより説得力を増し、信頼を得られるでしょう。
