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ビットコインを送金してみたら手数料はいくら?リアル検証

ビットコインを送金してみたら手数料はいくら?リアル検証

ビットコイン(BTC)は「海外送金が安い」とよく言われますが、実際にどれくらいの手数料が掛かるのかはピンと来ない人も多いはず。そこで今回は、オンチェーン送金Lightning Network(LN)送金の両方を、実際にやってみてコストと所要時間を測定しました。


1. 検証条件

  • 購入・送金元:bitFlyer(販売所→外部ウォレット)
  • ウォレット:BlueWallet(iOS、LN & BTC 併用)
  • 送金金額:0.001 BTC(約 15,600 円)
  • テスト日:2025 / 6 / 26 20:00(JST)

2. オンチェーン送金を試す

  1. bitFlyer の「入出金」で0.001 BTCを外部アドレスに送信
    ─ 送金手数料:0.0004 BTC(約 624 円)
  2. mempool.space で確認した当時の平均手数料:sat/vB 29mempool.space
  3. 着金までの時間:約 12 分(1 ブロック)

オンチェーンではネットワーク混雑に応じて手数料が変動します。今回はやや高めの 0.0004 BTC で送ったため、約 4% が手数料として消えました。


3. Lightning Network(LN)送金を試す

  1. BlueWallet で事前に LN チャネルを開設(費用:0.0001 BTC)
  2. 受取側(別スマホ)の請求 QR を読み取り、0.001 BTCを支払い
  3. 支払手数料:35 sat(約 0.55 円
  4. 着金までの時間:約 1.3 秒

Lightning はほぼゼロ手数料&即時決済という噂通りの俊足でした。初回はチャネル開設手数料が掛かりますが、2 回目以降は数十 sat 程度で済みます。


4. 結果まとめ

項目 オンチェーン送金 Lightning 送金
手数料 0.0004 BTC
(約 624 円)
35 sat
(約 0.55 円)
手数料率 4.0 % 0.0035 %
着金時間 約 12 分 約 1.3 秒
使い勝手 大額・コールド保管向き 少額・日常決済向き

5. 使い分けのヒント

  • 1 万円未満の少額送金 → Lightning 一択(コーヒー代など)
  • 数十万円〜長期保管前提 → オンチェーンで確実に着金
  • 海外取引所への大量送金 → オンチェーン推奨(Lightning 未対応が多い)

6. これから試したい人へ

  1. 国内取引所で BTC を購入
    初心者は口座開設&アプリがわかりやすい bitFlyer が便利。
  2. Lightning 対応ウォレットを用意
    BlueWallet、Muun、Phoenix などがおすすめ。
  3. まずは 0.0001 BTC(約 1,500 円)だけ送ってみる
    手数料&速度を肌で感じると理解が深まります。

まとめ

今回のリアル検証では、オンチェーンと Lightning の手数料差は 1,000 倍以上という結果に。
それぞれ長所・短所があるため、「大金×安全」はオンチェーン、「少額×スピード」は Lightning と覚えておくと便利です。
まずは数百円から試し、ビットコインの送金体験を“自分ごと化”してみましょう。

※データは 2025 年 6 月 26 日時点のネットワーク状況を基にした実測値です。手数料は混雑度で変動します。投資・送金は自己責任で行ってください。