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極端回避性(松竹梅の法則)について

行動経済学で有名な「極端回避性」があります。日本風にいうと「松竹梅の法則」です。

値段が異なる3種類の商品が並んでおり、それぞれの商品について性能の違いが判断できない場合、人は中間の値段の商品を選ぶ傾向にあります。これを「極端の回避性(松竹梅の法則)」といいます。

引用⇒https://pharm-kusuri.com/psychologia/kyokutan.html

 

例えば次のような2つの商品(どちらも客側にとっての必要条件を満たしているもの)を並べたとき、

  1. 1,000円 Aプラン
  2. 1,500円 Bプラン

人はだいたい7:3の比率でAプランを選択する傾向があります。

では

  1. 1,000円 Aプラン(梅)
  2. 1,200円 Bプラン(竹)
  3. 1,500円 Cプラン(松)

とした場合にはどうなるか、
1,000円のAプランが一番多いのではなく、A=3:B=5:C=2 の比率となります。


ではなぜ真ん中を選んでしまうのか
一番安いものは品質が大丈夫なんだろうか…?一番高いものは贅沢すぎる損しないだろうか などと思考が巡ります。
そうすると真ん中の商品が「無難」に思えてきますよね。これが極端回避性です。
海外でも「ゴルディロックス効果」と呼ばれ存在しておりますが、無難を好む日本人にはより当てはまるような法則だと思います。

皆さんが持っているiPhoneもストレージ容量は真ん中の容量を選んだのではないでしょうか?
現在、最新のiPhoneXSだと64GB 256GB 512GB と3つの容量展開となっていますが、
「64GBで足らなくなったらどうしよう」、「512GBは高いけど、それに比べたら安いな…」と真ん中の256GBを選びたくなってきます。
利益率的にも恐らく256GBが一番高くなるよう設定されているかと思います。

真ん中に配置した商品にはこの極端回避性の補正がかかるので、単品ではあまり売れなそうに思えるものでも売れやすくなります。
松竹梅の展開をする場合には、Bの商品に利益率の高い商品を配置することをおすすめします。

4つ以上の選択肢はだめ

松竹梅の法則はその名のとおり3つの選択肢がベストといわれています。
4つ以上は迷ってしまい、結果的に買わないという選択肢につながりやすいので極力3つの選択肢にするのがベストです。

 

 

上位プランは下位プランの機能を内包しよう。

一番安いプランにしかない機能があるとこの法則は破綻してしまいます。
プランが上がるにつれ、雪だるま式に機能が増えていく形で展開します。